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東海近辺のライフログ。
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※※※※※※以下『MFIGHT』から引用※※※※※※

『RYOのイカサマ師日記6』“格闘技はオレの夢をかなえる唯一のアイテム”

一週間、話題も多く問題も多かったこのコラムもいよいよ最後である。ほとんどの話は韓国と日本に関するもの、オレの家族の話、秋山成勲、格闘技についてのものだった。

日本と韓国を行き来する中で、多くの人々がオレの仕事を手伝ってくれている。日本では少し有名になったプロレスラーの弟、崔領二もいつも助けてくれる。韓国では真武館韓国支部のイ・ヨンギュ本部長が実の兄貴のように世話してくれる。

弟の崔領二はイギリス留学に行って、なぜか反強制的にプロレスラーになったが、いまではファンからバイクのプレゼントをもらうほどになった。ちなみに2007年7月の『HERO’S』の試合が終わったあと、オレは東京から大阪までそのバイクに乗って家に帰った。8時間もかかった。

弟に関する話をもう少しすると、崔領二は本当にトンパチな男だ。人をビックリさせるのが好きなヤツで、この場で書けない話も山ほどある。オレも弟もそうだが、二人とも背が高くて骨格がいい。それでオレたち兄弟は小さい頃、誰かに殴られて帰ってくるようなことがなかった。弟は大きくなってから、むしろ×××を殴って帰ってくることもあった。

格闘技はオレにとって夢を叶える唯一のアイテムだ。人生で善悪を知る人間になるためには社会的な尊敬と羨望を引き受ける存在にならなければならない。格闘家は芸能人ではないが、スターになることはできる。オレ自身はスターになりたいという気持ちはないが、多くのことを経験し、世の中のすべてことを理解する人間になりたい。“70歳になって屋台で焼酎を傾ける、落ちぶれたジジイ”になるためには、多くの選手と闘って勝たなければならない。

「いつまで現役を続けるの?」と聞かれることがある。オレはあえて選手生活に対する限界を決めたくはない。ランディ・クートゥアーのように自分の身体が動く日までずっと闘っていたい。

何年か前からオレは“トータルファイター”になるために激しい練習を積んでいる。過去にはただ寝技だけを練習する人間だったが、いまでは総合格闘技の達人になるため、血の出るような努力を続けている。だがいまはまだ過渡期にすぎない。打撃と寝技のつなぎをよりうまくやるためには、もっと試合をしなければならないし、もっとトレーニングを積まなければならない。

ある人に「自分の道場をやってみないか?」と言われたこともあるが、オレは人間がそんなに好きではないので道場経営をするつもりはない。ただ、誰かを教えることについては自信がある。もし自分の道場を作ることがあれば、指導がうまいことで噂になる自信はある。ただ、いまはバイトを続けながら闘い続けることのほうが大事だと思う。

日本と韓国を往来しながら、これから韓国でしたいことは、お世話になっている真武館空手韓国支部の選手を日本の大会に送り出すことと、その道筋を作ってやることだ。もちろんこれは真武館に限ってのことだ。

このコラムでは、オレは秋山成勲についていろいろ好きなことを言ってきたが、結局秋山成勲は自分にとっていつかは闘うべき存在なのだ。格闘家として認めるべき部分はあるし、同じ在日韓国人として共感する部分もあれば、共感できない部分もある。学びたい部分もあれば、絶対に真似したくない部分もある。あらため言っておきたいのは秋山成勲と闘う前に、イム・ジェソクと試合をしてリベンジしたいということ。

いまは日本で試合をしているが、機会があればまた韓国のリングにも上がることもあるだろう。オレのホームグラウンドである奨忠体育館、あるいはほかの会場でファンのみんなと魂を共有したい。

ここまで自分の文章を読んでくれた人に感謝したい。楽しく読んでくれた方、または批判する人もいるだろう。それでもオレのことを忘れず、関心を持ってくれて感謝している。この文章を読んでいるあなたは、真の奇人に違いない。

「さあ、オレを制圧してみろ!」(『GO! スーパーコリアン』でのRYOの決めゼリフ)





 

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