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東海近辺のライフログ。
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以下、『ULTIMATE CHAOS』の続き。

■ウェルター級5分3R
○ ワーチーム・スピリットウルフ[1R KO]ブレット・クーパー ×
8.1『アフリクション』で五味隆典と対戦の噂があったブレット・クーパー。いつものようにボサボサの髪。スピリットウルフはネイティブアメリカンらしく、いかにも根性がありそうな風貌。実績的にクーパーがかなり上だが、はたしてどうか。
スピリットウルフは組んで試合がしたいらしく、遠い間合いからパンチで飛び込んでクリンチを狙う。一方のクーパーは最近5連続KO勝ちしているだけあってスタンドに自信ありげ。しかし、1R後半にクーパーが跳びヒザ蹴りに行ったところをスピリットウルフの強烈な右ストレートを二発被弾して、ストーンとダウン。そのままスピリットウルフはパウンドを落として激勝。クーパーは慢心したか。スピリットウルフの本能的な闘いぶりが印象に残った。

■ライト級5分3R
○ クリス・ホロデッキ[1R RNC]ウィリアム・スリヤパイ ×

FIGHT AND LIFEの高島“マナブゥ”学氏が昔からイチ押ししてきたホロデッキはかつては『戦極』参戦の噂もあったポーランド系カナダ人。TKO、IFLを主戦場として10戦以上の経験があるが、まだ21歳という若さ。対するスリヤパイは37歳でKOTCなどで闘ってきたベテラン中堅選手。タトゥー多し。
ホロデッキ、打撃の展開から組みついてテイクダウンするまでがかなり速い。バックからチョークを狙いつつ、パウンドを落とす。結局、ホロデッキはポジションをキープして残り1分、チョークでタップを奪った。ホロデッキはスタンドからグラウンドへの繋ぎが優れていて、反応の速さが印象に残った。早く日本でも総合の試合をしてほしい。

■フェザー級5分3R
○ ハビエル・バスケス[1R ギロチン]マーク・カーゴシアン ×

ShedogによるとこれがMMAデビュー戦のカーゴシアン。バスケスは1年8か月ぶりの試合。試合が始まると、タックルにきたカーゴシアンを受け止め、バスケスがキュッとギロチンで極めてオシマイ。試合時間はたった19秒。これはカーゴシアンが悪いというよりもマッチメイクが悪い。バスケスに新人のデビュー戦の相手をさせるなんてもったいなさすぎる。

■175ポンド契約5分3R
○ コリン・マッキー[1R KO]ランス・トンプソン ×

トンプソンはこれがデビュー戦、マッキーも4勝1敗のローカルファイターで、どうしてセミ前の試合なのか不明。互いに隙を見てタックルをしかけてテイクダウンを狙うが、寝技はマッキーのほうができるようだ。下から腕十字、ギロチンなどをしかけていく。最後は亀になったトンプソンにマッキーが数発パンチを入れたところであっけなくトンプソンがタップ。あまり強いパンチでもなかったため、実況陣も驚き。ちょっとレベルが低すぎるな~。もともとアンダーカードだったらしいが、よくこの試合がテレビマッチになったものだ……。

■ヘビー級5分3R
○ ギルバート・アイブル[1R KO]ペドロ・ヒーゾ ×

テンションの上がらないまま、セミに突入。前の試合があまりにもひどかったのでヒーゾが出てきたところで「ヒーゾも落ちぶれたなあ」と思ってしまった(笑)。アイブルのセコンドにはジョン・ルイスの姿が。ヒーゾの入場曲はガンズの『WELCOME TO JUNGLE』。ほかにもこの『ULTIMATE CHAOS』では、AC/DCの『THUNDERSTRUCK』など、一時代前のメタルソングが多く流れており、イベント自体が古臭いムードになっていた。いや、メタルは好きなんだけどね。セミで両者ともに名前のある選手なのに、ほとんど声援はなし……。

試合が始まると、アイブルの蹴り足をすくってヒーゾがグラウンドに持ち込むが、アイブルはガードでもかなり落ち着いている。徐々に足でスペースを作りつつ、隙を見て蹴りあげ、スタンドに戻す。立ち上がるまでの動作も速い。スタンドに戻るとアイブルはパンチで攻めまくり、ハイキックはガードされたもののバランスを崩したヒーゾに一気にパウンドを落とす。これがモロに直撃し、ヒーゾは失神。ヒーゾが立ち上がれないのを見ると、アイブルは観客に静まるように合図を出し、ヒーゾが立ち上がるまで礼儀正しく正座で待機。アイブル、最近はオランダからベガスにきてジョン・ルイスとトレーニングを積んでいるらしい。「オレのMMAはこれからがスタートだ」と元気いっぱい。まだまだ闘い続けたいらしい。

■スーパーヘビー級5分3R
○ ボビー・ラシュリー[1R KO]ボブ・サップ ×

2人ともプロレス経験者なので、試合前の会見から口が達者。ボブ・サップもでかいが、ラシュリーの身体もかなり凄い。ラシュリー115キロ、サップは146キロ。ラシュリーはATTでトレーニングしてるとのこと。
試合はネットで映像が出回っているように、スタンドで打撃戦はなく、ラシュリーがサップをテイクダウンしてパウンドをドコドコ落として終わり。一応、ラシュリーはハーフのままでパウンドを打っていたので、MMAに適応できているのかどうか、よくわからなかった。サップは止められる前に二度もタップしていたが、レフェリーに気付いてもらえなかった。
しかし、サップはどこに行っても同じ。会見で「明日はビーストがKOする」とかなんとか言って最後はワハハハハハハと高笑い。当日の入場ではあの音楽でガウンを飛ばして入場、そして試合では強さを見せられずに敗退……。すっかりいつもの光景になってしまった。キャリアを積み上げるという意味では、いままでは非常に順調なのだが、そろそろラシュリーはMMAができる相手との試合をしてほしい。


■総括
アイブルの成長、ラシュリーの将来性は感じたけど、MMAの醍醐味を伝える役割を果たすべきホロデッキ、バスケスの試合は実力差のあるマッチメイクで消化不良だったし、終わってみればトム・アテンシオの試合が一番おもしろかったというオソロシイ大会。
ローカルMMAイベントのPPVなので、スポンサー頼みなのか、試合が終わると選手インタビューのあとに大会のスポンサーへのインタビューが行なわれていた。運営上、こういうスポンサーの露出は不可欠なのかもしれないが、かなりダレる。観客もMMAがわかってそうな客層でもないし、眠気を誘うおじいちゃんアナウンサーの喋りと相まってユル~い大会だった。
 

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