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東海近辺のライフログ。
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■『マチェーテ』2010年アメリカ映画




久しぶりにエゲツない暴力表現の映画を観たなって感じ。
徐々に後半は残酷でカオスな状況は也をひそめていくんだけど、序盤のエグさにはショックを受けた。「ああ、これはこういう映画なんだな」という覚悟を持って観たけど、エクストリームな表現の中にも、国境線上の人権問題やそれを利用するナショナリストの政治腐敗なんかが痛烈に描かれていてある意味爽快。あとで調べたら『デスペラード』やら、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』のロバート・ロドリゲス監督だったので、メキシコのスパニッシュな危なさの描写は「さすが」と思ったんだけど、最初は「ちょっとやりすぎじゃねーの?」と思って見てた。

妊婦が腹を銃でブチ抜かれるシーンとか、そのまま使っちゃうのは日本じゃできないよね。でも韓国映画なんかもそうだけど、そこらへんの徹底した痛さとか「常識では描いちゃいけない」というタガをはずしてあえて描いていく手法は、映画の強烈なアクセントになるよね。ここらへんが日本人の永遠に超えられない壁なのかも。

ともかく殺しまくるけど、自分の中だけに存在するある一線だけは絶対に破らないという主人公マチェーテが渋い! つーか、初の主演作っていうけど、ダニー・トレホっていい演技じゃないか! MOTHERHEADのレミー・キルミスターにクリソツ、というか皮ジャンや極端なアメリカンバイクに乗る姿なんか観ると、役作りで明らかにレミーを模倣してる。それにしても、無口でデブでオヤジなのに女にはモテまくるなんてズルい! 羨ましい! 

脇役にロバート・デ・ニーロ、スティーブン・セガールなんかもハマっててアングラな雰囲気の映画をピリッと引き締めてくれている。とくにセガールは凄く久しぶりの大作出円なので気合入ってて、メキシカンなのにクレイジージャパニーズかぶれのへんな外人役が胡散臭くてよかった。まあ、その辺がB級なんだよって言われればそれまでだけど。

何度も殺されるデニーロも◎。さすがの演技でした。

なんやかんやで、結局はかなり楽しめた映画でしたな。
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