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東海近辺のライフログ。
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極悪レミー』見てきた。



メタル/ハードロックファンなら誰が観ても満足できる作品。
実際、シアターN渋谷にはレイトショーなのに人は満杯だった。しかもバイカー率高し(笑)。あんなにガラの悪い映画館って経験したことなかったけど、いかつい男もパツキンでメイクガチガチのねーちゃんも、普段なら自分とは程遠い存在だなって思うんだろうけど、あそこにいた人間は全員がレミーで繋がってるからか、映画が終わってエンドロールが終了したら自然と会場から拍手が発生。なんともアットホームな感じだったし、仲間といる感じもした。

映画はレミーの生活に密着しながら、彼の歩んできた道のりを追っていくことによって、ハードロックとメタルの歴史の重要な一端を明かされる演出になっているんだけど、レミーの正確に迫れば迫るほど、彼の本当の人格というものが分かりにくくなる。

映画の最後のほうでも身内が指摘してるけど、彼には本当の感情が見えにくい。音楽から来るイメージとしては、頑固おやじでとっつきにくそうなんだけど、実際のレミーはファンにはいつもやさしくて笑顔ばっかり。かと思うと、暇なときはジャックダニエルズ&コークをやりながら単調なゲームを朝から晩までやってる無感情な男で感情の起伏はほとんどない。

幼少期のトラウマとか、ドラッグのせいだとか、自らロッカーを演じてるとか、いろいろ解説はできるんだろうけど、とにかく不思議なたたずまいで、彼のやってる音楽性と同様に非常に特異な立ち位置を維持してる気がした。

映画見てると、刺激性の強い音楽シーンにおけるモーターヘッドって、とにかくみんなから好かれる存在なのがよくわかる。パンクのヤツらも、メタルキッズも、スラッシュ命なバカも、ハードコアなヤツも、みんなモーターヘッドが大好き。彼らの音楽に対してリスペクトしてるし、レミーは最高だって思ってる。

ある分野のパイオニアであり、その中心であり続ける人間っていうのは、やっぱり「オレにはそれしかとりえがない」「これさえやってれればハッピー」っていうシンプルな人間にしか勤まらないんだろうね。好きなことのためには幸せな家庭生活を犠牲するのは、一人の男としては寂しいけど、“ロック界の大御所レミー”としては、音楽そのもので人々を幸せにさせられる。

最後まで見終わると、グダグダ口では語らない男の哀愁と皮肉がほのかに漂ってたのが印象に残った。
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