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東海近辺のライフログ。
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金曜日の夜は、格闘技の大会を観戦してきた。
 
大会には自分の知人が出場していた。試合前、彼にはかなり不利な条件が揃っていた。
大会一週間前の緊急オファー、通常ウエイトよりも一階級上の試合、自分より経験豊富な対戦相手との試合など…。また最近は試合で納得できる結果が出せていなかったため、本人は自信を失っていたかもしれない。
 
不安なことは多くあったが、試合が始まれば、右のフックをことごとくヒットさせて、相手からダウン気味のクリーンヒットを何度も奪い、フルマークの判定勝ちを収めた。総合の試合に活かすため、打撃の試合を続けていた成果も出せたし、悪条件の中でいい結果を出すことができた。本人もきっと自信を取り戻せたに違いない。心からおめでとうと言いたい。
IMG_4318.JPG 
プロスポーツの選手はピーク体力を維持するのが難しい。全盛期と呼べる時期もわずか数年ぐらいのものだろう。しかも、日本の格闘技界ではフルタイムで試合に専念できるプロの選手は多くない。ほとんどの選手が生活のために、他で仕事をしながら練習を続けているし、成り上がるには非常に厳しい環境にある。しかもいまの格闘技書いては昔と違って金銭的な成功も夢も、大きく望めない世界になってしまっている。
 
そんな中にあってモチベーションを維持し、何かを成し遂げようと闘い続ける選手の姿を観ると、心動かされてしまう。いい結果が出る時もあれば、本当にぐうの音も出ないほどに叩きのめされることもある。この大会でも、かつてトップファイターだった選手が韓国からやってきた新鋭にいいところなく瞬殺されるという残酷なシーンもあった。
 
見た目には「勝ったら成功、負けたら失敗」と思われるかもしれないが、人生はそんなに簡単なものではない。格闘技にしろ、他の仕事にしろ、本気で何かに向き合った時に経験する試練や失敗、何かを成し遂げる取り組む努力の過程こそ、得難い大きな賜物なのだと思う。
 
「人生において最も耐え難いことは、悪天候が続くことではなく、雲一つない晴天が続くことだ」とも言う。人間は苦難のない人生を求めがちだが、本当に苦難のない人生は退屈なものでしかないし、また苦難を知らずして本当の幸福に至ることもできない。
 
苦しいと思う中にこそ、成功の種はあるんだろうね。願わくは苦しみの中にある時にその自覚を持って進みたいものだ。
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