東海近辺のライフログ。
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また、『めしばな刑事タチバナ』と関連する話なんだけど、今回は牛丼の話。
誰でも別に大好きってほどじゃないけど、思い出が染みついている料理ってあるよね。若いときによく食べた料理、つらい日々によく食べた料理……。そういう料理を食べると当時の自分の境遇がありありと思い出されて、感慨深い気持ちになる。
格闘技雑誌の編集部にいた頃、6年ぶりの日本生活に加え、新しい職種、新しい職場、初めての日本企業の労働環境に適応するのは大変だった。おまけに拘束時間が長く、社内にはピリビリとした緊張感があって、毎日いろいろと神経をすり減らした。
いろいろあって編集部にいたのは1年半にも満たなかったけど、在籍期間中はずっと忙しかった。そんな中で文字通りかけこむようにして食べた料理が、代々木駅近くの「牛丼太郎」の牛丼だった。あそこは珍しいタイプの立ち食い牛丼屋で、一般受けしそうにないマイナーなチェーン店だった。まあ、自分にとっては好みの店なんだけど。

特に味が気に入っていたわけでも、おいしいと感じていたわけでもない。ただ、次の仕事に取りかかる前に、わずかな時間を見つけて急いで食べた思い出があるだけ。だから味の思い出はほとどないんだけど、感情の記憶は鮮明に残っている。
仕事が変わってからも、通勤路に牛丼太郎茗荷谷店があったので、仕事帰りや遅めの出勤の時など、たまに利用している。吉野家、松屋、すき家、なか卯、いろんな牛丼チェーン店があるが、自分にとってもっとも身近な牛丼屋は、なぜかずっと牛丼太郎だった。
その牛丼太郎が今年の8月についに倒産。残された店舗は、偶然なのかなんなのか、自分の通っていた代々木店と茗荷谷店のみ。きっと他の牛丼屋に浮気しなかった俺のために、牛丼太郎が残してくれたに違いない(んなアホな)。

屋号は「牛」を取って、「丼太郎」として再スタートを切ったという。「丼太郎」に変わってから訪れた茗荷谷店は、店舗の外観を改修中でいつも以上にわびしさに満ちていた。苦しい思い出も人生の一部。つらくても大切な瞬間だったと思っている。センチな考え方だが、丼太郎が残されたことで、辛酸をなめた自分の大切な時期も失われずに済んだような気さえする。
今でも特においしいと思って食べているわけではないが、でもお店が残ってくれたことは、やっぱり嬉しいことなんだな。茗荷谷店は今でも定期的に訪れているが、生き残った代々木店にも機会があったら行ってみたい。
誰でも別に大好きってほどじゃないけど、思い出が染みついている料理ってあるよね。若いときによく食べた料理、つらい日々によく食べた料理……。そういう料理を食べると当時の自分の境遇がありありと思い出されて、感慨深い気持ちになる。
格闘技雑誌の編集部にいた頃、6年ぶりの日本生活に加え、新しい職種、新しい職場、初めての日本企業の労働環境に適応するのは大変だった。おまけに拘束時間が長く、社内にはピリビリとした緊張感があって、毎日いろいろと神経をすり減らした。
いろいろあって編集部にいたのは1年半にも満たなかったけど、在籍期間中はずっと忙しかった。そんな中で文字通りかけこむようにして食べた料理が、代々木駅近くの「牛丼太郎」の牛丼だった。あそこは珍しいタイプの立ち食い牛丼屋で、一般受けしそうにないマイナーなチェーン店だった。まあ、自分にとっては好みの店なんだけど。
特に味が気に入っていたわけでも、おいしいと感じていたわけでもない。ただ、次の仕事に取りかかる前に、わずかな時間を見つけて急いで食べた思い出があるだけ。だから味の思い出はほとどないんだけど、感情の記憶は鮮明に残っている。
仕事が変わってからも、通勤路に牛丼太郎茗荷谷店があったので、仕事帰りや遅めの出勤の時など、たまに利用している。吉野家、松屋、すき家、なか卯、いろんな牛丼チェーン店があるが、自分にとってもっとも身近な牛丼屋は、なぜかずっと牛丼太郎だった。
その牛丼太郎が今年の8月についに倒産。残された店舗は、偶然なのかなんなのか、自分の通っていた代々木店と茗荷谷店のみ。きっと他の牛丼屋に浮気しなかった俺のために、牛丼太郎が残してくれたに違いない(んなアホな)。
屋号は「牛」を取って、「丼太郎」として再スタートを切ったという。「丼太郎」に変わってから訪れた茗荷谷店は、店舗の外観を改修中でいつも以上にわびしさに満ちていた。苦しい思い出も人生の一部。つらくても大切な瞬間だったと思っている。センチな考え方だが、丼太郎が残されたことで、辛酸をなめた自分の大切な時期も失われずに済んだような気さえする。
今でも特においしいと思って食べているわけではないが、でもお店が残ってくれたことは、やっぱり嬉しいことなんだな。茗荷谷店は今でも定期的に訪れているが、生き残った代々木店にも機会があったら行ってみたい。
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無題
むかしは牛丼好きだったなぁ。まぁそれはソウルフード的な存在でもあったし、現状では海外生活で食いたくても食えない環境ということもある。むかし吉野家で1日限定で牛丼復活したときは博多まで食いに行ったしね。でも最近は日本に行ってもとんと食わなくなった。こないだ沖縄で宿の隣に「げんき家」があったので入った。「タチバナ」に出てたと思ってたけど、あれは新橋の「げんき」だったんだな。沖縄の「げんき家」は「ゆし豆腐」が自家製でうまいと食べログとかに出てたのでそれを食った。うまかったよ。牛丼も吉野家チックで及第点だった。
牛丼って決してごちそうじゃないけど、金のない若い頃はありがたい存在だったな。いまわざわざ食わないのは若い時に比べて少々経済的な余裕ができて牛丼よりうまいもんを食えるようになったからかもしれないなぁ。貧乏生活してたときに世話になったがゆえに、いま食べると切ない思い出がよみがえってくる気もするし。ま、年に1回くらい若かりし日のことを思い返しながら食べるのがちょうどいいのかもね。
牛丼って決してごちそうじゃないけど、金のない若い頃はありがたい存在だったな。いまわざわざ食わないのは若い時に比べて少々経済的な余裕ができて牛丼よりうまいもんを食えるようになったからかもしれないなぁ。貧乏生活してたときに世話になったがゆえに、いま食べると切ない思い出がよみがえってくる気もするし。ま、年に1回くらい若かりし日のことを思い返しながら食べるのがちょうどいいのかもね。
無題
年1回とかいえるのは、ききさんが海外在住だからだよ。俺はエンゲル係数高い方だし、値段よりは食べたいものを選んで食べるケア公があるから気にしないけど、今の日本人のサラリーマンの昼飯代は500円台らしい。日本で生活していると、どこかで切り詰めなきゃいけないから、中高年でもそういうときとか時間ないときに割と気軽にいけるのが牛丼屋なんじゃないかな。牛肉食えて安い、速い、という。小腹が減ってるときにいいというのもあるし。
若いときよりも経済的に裕福になっているのはあるけど、海外から久しぶりに日本に来たら、優先順位は寿司とかの方が上だし、そっから消費していくもんなあ。でも、毎日が高級食とかできないし、たまにはファストフード化された蕎麦屋もいいな、とかバラエティを追求すると、結構な頻度で牛丼もそこにヒットする。だからはなまるうどんにも行くし、牛丼屋にも行くと。
まあ、でも最近牛丼屋に行く頻度が増えたのは、「めしばな刑事タチバナ」のせいかもしれないw
若いときよりも経済的に裕福になっているのはあるけど、海外から久しぶりに日本に来たら、優先順位は寿司とかの方が上だし、そっから消費していくもんなあ。でも、毎日が高級食とかできないし、たまにはファストフード化された蕎麦屋もいいな、とかバラエティを追求すると、結構な頻度で牛丼もそこにヒットする。だからはなまるうどんにも行くし、牛丼屋にも行くと。
まあ、でも最近牛丼屋に行く頻度が増えたのは、「めしばな刑事タチバナ」のせいかもしれないw
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