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東海近辺のライフログ。
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名主の滝公園を出て、また京浜東北線沿いに南に下ると、今度は飛鳥山公園に隣接する音無親水公園が見えてくる。この途中には、森鴎外が「青年」という小説の中で描いた「扇屋」という料理屋の跡地がある。じつはここには現在雑居ビルが入っていて、その中に「王子夜市」というアヤシイ(しかし、安くて旨い)中華料理屋があるのだが、それはまた別の話ににするとして…。
IMG_2837.jpg 
この音無親水(おとなししんすい)公園は、珍しい立体型の公園。敷地はさほど広くはないが、3層に分かれた立体的な構図が魅力的。たとえば、いちばん上の層は本郷通りにかかる音無橋で、その音無橋のアーチ状の曲線は、この公園の大きな特徴の一つとなっている。
IMG_2839.jpg

また、音無橋のひとつ下の階層には、さらに木橋があるのだが、これは明治時代に存在していたものを再現した船吊橋。
IMG_2838.jpg 
この公園はかつてのこの地一帯の農業用水や茶栽培用の水として使われた石神井川の跡地に造られている。船吊橋からさらに一階層下に降りると、子どもたちが水遊び出来るような遊び場が作られている。 
20081027_581357.jpgIMG_2846.jpg江戸時代には、徳川吉宗がこの地域に流れていた石神井川沿いに100本の紅葉を植えさせ、飛鳥山の桜とともに江戸庶民の行楽地の一つで、安藤広重も「名所江戸百景」にこの地を描いている。
 IMG_2847.jpg
 
 さて、前編で通り過ぎた飛鳥山公園では、北区民商まつりなるものが行われており、公園内は大盛況。実はこの祭りには去年も観に来ており、のんびりとした地域祭りでいいなあなんて思いながら観ていたもの。あれから1年経ったんだなあ。ちょっとしんみり。
 

飛鳥公園前にかかっている歩道橋を渡ると、ちょうど路面電車(都電荒川線)が上下の電車が待ち合わせているところにはち合わせた。東京ではここだけでしか走っていない路面電車が下町の渋さをさらに深めていた。
IMG_2855.jpg
この祭りには毎年特設ステージがあって、無名のアーティストがやってきて演奏や出し物を見せていく。僕の行ったときはゆずのような若手2人組がアコースティックな曲を披露していた。
IMG_2859.jpg 
出店もけっこう出ていたが、露店の定番である焼きそば、おでん、かき氷、たこ焼きなどのほかに、中国のシャーピン、ドネルケバブ等があったのは、少し時代を感じさせる。 IMG_2861.jpg

食事はしていたので、出店で食べ物は買わず、昨年と同様に地ビールのセットを購入。滝野川ごぼうビール、江戸下町エール、下町タワーエールの3点セットを買ったのだが、箱の横には「各380円」と書いてあるのだが、3本のセットで買うと1500円を要求された……。おとなしく買っていく自分もバカなのだが、箱代が360円だったのだろうか?IMG_2864.jpg 

あとで調べると下町タワーエールは550円で売買されていることは分かったのだが、それを入れても1310円、箱代は190円……。この辺りが下町のゆる~いところなのだろうか。まあ、地域に貢献したのならいいかと思いながら、家でごぼうビールを飲んだのだが、すっげー土臭え! 風味がありすぎてエグいよ! まあ、没個性な地ビールよりはよっぽどいいかも。
 
ゆるさとピリッと効かされるパンチのポイントがいまいち掴めない下町探訪記でした。あー、ほのぼのして楽しかった。
 
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無題
意外な毒ドリンク発見だな。ごぼうビール。飲みたくないけど飲みてー! 
どうでもいいけど地ビールって別にうまくないよな?けっこうあちこちで飲んでるけど、普通のビールのほうがよっぽどうまい。
きき 2011/10/25 (Tue) 18:45 編集
無題
うぅ……
たしかに毒ドリンク系でした。
つか、ほんとに泥の味したよ。ごぼうってそんな味だもん。
でも凡百の無味乾燥な地ビールよりは気概を感じたね。
でも、絶対に一般受けはしないだろうけどw
たいちょ 2011/10/25 (Tue) 19:03 編集
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