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昨年は飯田橋ギンレイの年会員になったので30本ぐらい観た。
極個人的なランキングなので、他人が観ても同じ感想を抱くか疑問はあるが、映画を見た後もずっと心に印象深く残った映画を選ぶことにした。
ハードボイルド枠では観た瞬間のインパクトで『マチェーテ』『闇の列車、光の旅』が突出していた。前者はソリッドかつ能天気な過激さに唖然とし、後者はメキシコ・ギャング界の超絶残虐ヒャッハーな常識にド肝を抜かれた。『マチェーテ』はオヤジによる爽快ドンパチ活劇、『闇の列車、光の旅』は青春の甘酸っぱい悲劇(とはいえ内容はハード)なので、比較するのは難しいけど、選ぶとしたら後者。愛と希望がぶつかって粉々になる刹那の美しさが素晴らしい。ニック・ディアス似の主人公エドガル・フローレスもとにかく格好いい。
泣き映画枠では『トロッコ』。映画館で嗚咽するのを必死でこらえた作品だ。冷静になると植民地史観に関わる製作者側の意図が鼻につくので後味は微妙だし、キャストのミスマッチや大根役者が何人かいたり、演出もムダが多い。そもそも『トロッコ』の原作と台湾植民地時代を掛け合わせる必要があったのかすら疑問に思えてくるのだが、台湾おじいちゃん俳優・洪流(ホン・リウ)の名演がそれらをすべて吹き飛ばしている。青春時代に台湾に関わって何度も行き来した自分にとっては特別な作品だった。この部門の次点は『人生、ここにあり!』。作品自体のクオリティは『トロッコ』より全然高い。
全体では『ブラック・スワン』のクオリティが非常に高かった。とくに映画の内容についてあらためて言うことはけど、自分はダーレン・アロノフスキーの作品を『レスラー』~『ファイター』~『ブラック・スワン』という流れで観ていたので、ボディブローのようにジワジワとメッセージが伝わってきた。両作品を観ておくと『ブラック・スワン』の世界観が補完されると思う。
ランキングにすると以下のような感じ
1位『ブラック・スワン』
2位『闇の列車、光の旅』
3位『トロッコ』
選外『この愛のために撃て』、『ヤコブの手紙』
※『この愛のために撃て』は全体のまとまりがすごく良かった。『ヤコブの手紙』はシンプルだけど、ずっと心に残る作品。フィンランド語のポップな言葉の響きがたまらなく心地いい。
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