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東海近辺のライフログ。
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韓国に来ると、しばらくは「韓国料理うめー」とか言って満足できるのですが、さすがにむ毎日だと飽きる。絶対に飽きる。それは7年の在韓生活でわかりきっているので、それなりにクオリティの高い他国家料理が食べられるスポットを押さえておくのは大事な作業なのですよ。

先日は、昨年3月に韓国に来たときに発掘した東大門の光煕洞に再訪。ここはウズベキスタン、キルギスタン、モンゴル、ロシア人などが入り乱れるい空間。レストランの数も多く、安価で中央アジアおよびロシア料理が食べられる穴場スポット。この地域をモンゴル・ロシアタウンと呼ぶ向きがあるけど、比率的にはウズベキスタン系が多い気がするので、個人的にはリトル・タシケントと名づけたほうがいい気がする。

今回、入店したのはサマルカンドという店。看板にはサマリカンドと書いてあったり、同名の競合店が近くに何店かあるようだが、詳細は不明。ちょっと不機嫌そうな中年男性が韓国語で接客してくれた。
 

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まずはバルティカビールで乾杯。バルティカビールは1990年に製造開始されたロシア・サンクトペテルブルグのビールで、No.0~No.9までの種類のある銘柄。No.0はアルコール度がゼロで、数字が挙がっていくごとにアルコール度数もあがっていくというシステム。今回はNo.3、No.7、No.9を注文。N0.3はアルコール度4%程度。いちばん口当たりがよくて飲みやすかった。No.7はプレミアムと表記されていたが、ややライトな味わいでとくにプレミアムな感じはせず。No.9はさすがに8%超えしているだけに、アルコールを強く感じる味だった。これらが同じ5000wで販売されているのは、良心的過ぎる気が。

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残念ながら、夜に食事する用事があったので料理は軽く頼むことにした。最初はサモサを注文。ひとつ3000w。実に安い。サモサというとインド的な餃子をイメージしたが、ウズベキスタンのサモサはサクサクのパン生地(やや大きめ)の中に羊肉のミンチと玉ねぎがぎっしり詰まっている食べ物だった。これとチリソースを合わせると最高に旨い。

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そして焼くのに時間がかかるという大ぶりの羊肉のバーベキュー串(一本4000w)が登場! この肉のでかいこと! でかい肉を食べる満足感がハンパない! 羊肉は冷めてくると脂がにおってくるので、苦手な人は早めに食うべし。他にも定番のラグマンとか、ためしたい料理がいろいろあったけど、今回はここでお開き。次回は、夜にガッツリ食いにくるよ!

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そういえば、東海を観光したことを書いていなかった。

せっかく船で行った東海なので、観光してやろうという気は満々だったのだけど、観光するのに一か月分の荷物は重すぎた…。あと、田舎の移動手段はバスかタクシーなのだけど、日曜日だからか全然バスが来なかった。バス停で待ってても20分に一本も来やしない。以前は車で移動していたので、すっかり地方観光の感覚を忘れていた。結局、移動にはタクシーを使うばかりでイラついた。できれば乗りたかった海列車(パダヨルチャ)も、悪天候で乗る気にならなかったので、一ヶ所だけ観光してソウルに移動してしまった。
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唯一観光したのが、泉谷洞窟というところ。韓国ではいくつか洞窟を見たことがあるけど、ここは初めてだった。入り口でヘルメットを着用し、いざ入洞! 

中に入ってみて驚いたのは、洞窟内に豆球電灯が張り巡らされていること。まるで韓国の場末の酒場のようで実にチープw いまどきな間接照明とか、足元に証明を設置するとかいろいろ工夫できるはずだけど、豆球で通路を囲ってしまうところが韓国的。ナイスと言っておこうw
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洞窟の観光地化のやり方にも韓国らしさを感じた。日本の洞窟であれば内部の鍾乳石をできるだけ傷つけないような配慮とか工夫が感じられるのだけど、韓国の場合はそうではなく、観光客が歩いて通れるように鍾乳石をぶった切り、むりやり通路を通して歩けるようにしている感じ。通路の横の鍾乳石をくり抜いて展示用のショーケースに仕立てたり、かなりフリーダム。
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洞窟自体は意外に規模が大きく、歩いて30分ぐらいかかっただろうか。ヘルメットに頭をぶつけたり、かがんだりしながら見て回った。もっとも洞窟観光を楽しんだというより、洞窟観光地化するやり方から透けて見える韓国を楽しんだという感じだったけど。
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近くに温泉があったはずだし、海列車などにも乗り損ねているので、次回来たときは身軽にしていろいろ回ってみたいと思う。

 

韓国にいるあいだは、仕事で本屋に行くことも多い。

本屋で個人的に気になったのは「大韓民国ヌードルロード」という本。この日には買わなかったが、滞在期間中にはゲットしようと思っている。見ていたら、済州島とかにはちゃんとした麺料理の店もありそうだった。行く機会はなかなかないけど、地方に行ったときのひとつの観光目的にできればいいかも。韓国ってなかなか地方色豊かな食文化が少ないからね。
 

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しかし、日本ではけっこうな麺好きの俺でも、韓国の麺類にビビッと来ることは稀だ。

以下、韓国の麺類についての俺の印象。
・冷麺:焼肉の〆か夏場にしか食べないので、食べる時期が限られる。
・カルグクス:麺と両方クオリティの高い店が少ない。白濁スープは◎。
・コングクス:夏場の食べ物だし、味の好みが玄人向けすぎる。
・チャジャンミョン:たまに食べたくなるが、ジャンク過ぎるのが難点。
・ククス系:簡易のにゅうめんだし、味やトッピングに特別さがない。
・チャンポン:辛さ以外のツボが少なすぎる。トッピングにも飽きる。
・マッククス:春川地域限の蕎麦系のピビン麺。探しづらい。
・ミルミョン:釜山地域限の小麦粉系の冷麺。探しづらい。
・チョルミョン:卵麺は好きだが、所詮は冷麺の亜流。

上記の中で追求する価値があるとしたら、カルグクスなのだが、麺がうまい店の当たる確率が恐ろしく低く、探そうという気力が起こらないのが問題。ずっと不思議に思っていたが、韓国人は麺に対する食感において、シコシコした感覚とかコシのある感じとかをあまり求めないのではないかという仮説を立ててしまいたくなるほど。

もちろん、韓国にもシコシコとした食感を表す単語には「쫄깃쫄깃」という表現があるし、料理番組などでもよく使われている。でもそれは冷麺などの冷たい麺に対してのものであって、韓国人は温かい麺を食べるときに麺のコシなど必要ないと思っているのではないか。だいたいカルグクスは、中国でもとくにコシの強さにこだわりの少ない刀削麺をルーツに持つはずの料理だし、韓国ではカルグクスをスープと一緒に茹でて、とろみをつけたまま食べることも多い。

これらが“韓国人の麺のコシ不要論”の根拠なのだが、たまにソン(手打ち)カルグクスの店で、強いウェーブのあるゴワゴワ麺の写真を見たことがあるので、例外というか、一部ではそういう趣向を大事にする店もあるのだろう。

ま、この本をゲットして韓国の麺文化について、もう少し知れたらなとは思っている。

で、その麺つながりでブログのネタをもうひとつ。

最近、ある韓国人グルメブロガーを見始めるようになって、そこで知ったんだが、自分の会社の近くに「忠記麺家」という店でうまいワンタン麺が食えるというので行ってきた。
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ここは本店が中国にあって、韓国では珍しい中国本場の麺料理を提供するお店ということで期待していった。注文したのはワンタンメン(大8500w)。ワンタンの中身は海老だそうだ。

注文してから、思った以上に早く提供されたこのワンタンメン。美しい丼ぶりの様相に期待も膨らむ。

スープはすっきり魚介の味がふんだんに感じられる中華スープ。自慢のワンタンは一個にプリプリの海老が2匹入っていて美味! 問題は極細縮れ麺でかなりコシの強い(というかゴワゴワ)の麺。自分は初体験だったので面食らったが、聞くとこれがいわゆる「香港麺」の味なのだそうで、この店では香港で提供する味をそのまま出しているとのこと。
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麺がなくなる最後の方で、ようやく食べやすい硬さになっていたが、回数を重ねればこの麺にも慣れてくるだろう。知り合いに聞くと、お店はオープンしてまだ1年ほどのお店だが、かなり有名になっているとのこと。確かにあの味ならば韓国における特異性は際立っているし、繁盛するのも頷ける。で、繁盛するということはあのゴワゴワのコシがありすぎる麺すらも、韓国人は受け入れられるということでもある。

他にもサイドメニューがあったので、次に行った時はいろいろ頼んでみようと思う。

 

CAFE BLUE FAIRYってところに行ったんですよー。
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なんかー、お店は古洋館っぽい感じでー、洒落てるなーと思ったら、カフェいっぱいに人形が飾ってあったんですよー。
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人形の中にはヲタクが好きそうなコスプレ人形やボインな人形ちゃんもあったりしたんですよー。
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断っておきますが、決して僕にはこういうシュミはないわけでぇー、たまたま! 本当にたまったま韓国の古くからの友人(しかも格闘技関係)に連絡したらー、「私、いま合井でカフェやってるんですよ」「え! 僕も今韓国にいて、合井で働いてますよ。近いじゃないですか!」なーんて会話になって、遊びに行くことにしたんです。

そしたら、会社から徒歩3分の距離にあったという……。

ただ、入ってみたらお人形さんだらけで、ちょっとびっくりしちゃったんですねー。
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友人も自分も、人よりも大柄な身体なもので、2人が人形に囲まれながらお茶を飲んでいるというのも、不思議な感じでしたねー。何で球体関節人形なのかっていうと、友人の奥さんの仕事関係らしいのです。オープンして1年経ってないようなんですが、すでに週末は予約客でいっぱいというマニア垂涎の空間になっているとか。すごいですねー。

なのに、僕たちときたらしゃべってることは格闘技の話ばっかりでした。人形が目当てでなかった証拠に、こんな写真もとってきたんですよー。
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THE OUTSIDERのミニサイズのレプリカベルト。日本の格闘技団体のベルトは韓国で安く作られて輸入されることが多いんですよ。

 

 

今回はフェリーで韓国に来たんだ。
境港(鳥取)→東海という過疎ライン。往路、復路ともに一週間に一本という使い勝手の悪さ。

日韓を代表する地味地域、韓国の東海岸と鳥取・島根が手を組んだって、何が起こるわけでも……という感じで、ガラガラの船内をまったり楽しみつつ、船旅を楽しもうという魂胆。
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しかし、米子から境港行きの電車に乗ったんだけど、境港はゲゲゲの鬼太郎の作者・水木しげるの生誕地らしく、電車といい、米子の駅といい、水木しげるとのコラボでガチャガチャした感じになっていた。ちなみに米子駅はねずみ男の駅らしい……。
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NHKの朝の連ドラにも取り上げられたりして、その時期あたりに観光資源として開発をしたのだろう。韓国からの観光客にとってはあまり意味はないかもれないが……。

境港から無料のリムジンバスに乗ってターミナルに行ったのだが、着いてみてちょっとびっくり。 
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韓国からの団体客さんが多いんだわ。あたたたた…。けっこうな乗船率じゃありませんか。ほとんど中年層の韓国人観光客ばっかだけど。みんな不思議と登山用のザックを携えていたので、大山でも登山してきたのだろうか。

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レストランも団体客でイパーイだったので、急速に気持ちが萎えてしまい、ビール(ロシア産を期待していたけれど、なぜかフィリピンのサンミゲルだった)とスナックを買ってすぐに自分の二段ベッドに戻ってぐびっとやって就寝したのでした。東京からの夜行バスでの移動のあとだったから疲れていたし。

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今回の船旅で印象に残ったのは、けっきょく境港側の窓口で対応していたちょっと大柄なロシア人のミーナちゃんがかわいかったことぐらいかな…。
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韓国で過ごす最後の夜は大田で。当初は午前中の早い段階で行くつもりだったけど、日中に会う友人が急用で会えなくなったので、ゆっくりめの出発となった。

ソウル駅でKTXの当日券を購入したら、週末だったので1時間半待ち(しかも立ち席)だった。仕方なくソウル駅近辺で散策することに。少し歩いてサムゲタンをやっている店を見つけたので、そこで昼食をとることにした。
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お値段は12000ウォン。専門店ではないので味はそこそこだったけど、韓国だと日本の3分の1以下の価格だし、久しぶりだったのでノー問題。

なんでこれだけ待たされるのかと思ったけど、KTXって自由席はないし、立ち席は車両間にあるわずかな簡易席ぶんしか発行してないみたいなので、一本で乗れる人が限られているからなんだね。ハイシーズンでも日本みたいに乗車率200%を超えるような乗せ方はしないんだろうか。席はなくともWi-Fiが飛んでるのでネットをしながら時間を潰して大田に到着。

昨年の4月にも来ているけど、大田もどんどん変わっていくね。駅前とかデカいビルが建っているし、バスターミナルも大規模なものに変わってて、中には映画館までできていた。
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大田に寄ったのは仲のよい韓国系オーストラリア人と会うためで。友人宅に着くと、お酒で出迎えてくれた(笑)。話を聞いていると、古くからの友人(飲み&遊び仲間だった外国人英語教師)もかなりいなくなっているようで、彼も寂しそうだった。
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昔はみんな独身で韓国に来て間もない人が多かったから、全州や釜山の映画祭に行ったり、夏は仙遊島や木浦、秋は西海岸でエビを食い、冬は江原道にスキー場に行ったりと、とにかく一緒に楽しく遊んだものだった。

夕食は突然だったけど、元日本語学科の同僚宅にお邪魔することになり、サムギョプサルをごちそうになった。昔を懐かしんで話をしたけど、彼の家にも結婚して大きくなった2人の娘さんがいて、昔とは違っていることも実感した。生きていれば住むところや自分を取り巻く環境は変わっていくし、以前と同じような関係では付き合えないけれど、互いの友情は変わっていなかった。

互いに歳をとって涙もろくなっているので、再会を約束しながらも別れ際には涙をこらえられなかった。4年前、韓国を去るときにはそこまで感傷的な感じはなかったのだけど……。
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自分にとってかけがえのない関係を再確認し、幸せの気分の中、早朝のバスに乗って仁川空港に向かった。

仕事的には、とくに何もない一日だった。
窓の外で行なわれていたドラマの撮影をぼーっと眺めたり、ネットをちらちらと見たりして時間を過ごす。
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昼食はキムチチゲ。オーソドックスだけど、酸っぱいキムチで作ったチゲは非常にうまい。肉塊がごろごろしていると、なおいい。スープものではプデチゲと並んで、たまに食べたくなる料理。
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夜は以前の同僚だった人と久しぶりに再会。カムジャタンをつつきながら、一緒に見れなかった夢とその残骸、そして互いの今とこれからについて話し合った。人生の先輩だけあって的確なアドバイスがありがたかった。従順なだけでなくしたたかに準備と対策を練っていかなければ。

彼と僕の第2ラウンドのゴングはすでに鳴った。互いに前に進んで勝機を見出すしかないな。
 
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元『kamipro』編集部員。現在は東京を脱出して三重県在住。フリーライター、通翻訳業は継続中。
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