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韓国で過ごす最後の夜は大田で。当初は午前中の早い段階で行くつもりだったけど、日中に会う友人が急用で会えなくなったので、ゆっくりめの出発となった。
ソウル駅でKTXの当日券を購入したら、週末だったので1時間半待ち(しかも立ち席)だった。仕方なくソウル駅近辺で散策することに。少し歩いてサムゲタンをやっている店を見つけたので、そこで昼食をとることにした。
お値段は12000ウォン。専門店ではないので味はそこそこだったけど、韓国だと日本の3分の1以下の価格だし、久しぶりだったのでノー問題。
なんでこれだけ待たされるのかと思ったけど、KTXって自由席はないし、立ち席は車両間にあるわずかな簡易席ぶんしか発行してないみたいなので、一本で乗れる人が限られているからなんだね。ハイシーズンでも日本みたいに乗車率200%を超えるような乗せ方はしないんだろうか。席はなくともWi-Fiが飛んでるのでネットをしながら時間を潰して大田に到着。
昨年の4月にも来ているけど、大田もどんどん変わっていくね。駅前とかデカいビルが建っているし、バスターミナルも大規模なものに変わってて、中には映画館までできていた。
大田に寄ったのは仲のよい韓国系オーストラリア人と会うためで。友人宅に着くと、お酒で出迎えてくれた(笑)。話を聞いていると、古くからの友人(飲み&遊び仲間だった外国人英語教師)もかなりいなくなっているようで、彼も寂しそうだった。
昔はみんな独身で韓国に来て間もない人が多かったから、全州や釜山の映画祭に行ったり、夏は仙遊島や木浦、秋は西海岸でエビを食い、冬は江原道にスキー場に行ったりと、とにかく一緒に楽しく遊んだものだった。
夕食は突然だったけど、元日本語学科の同僚宅にお邪魔することになり、サムギョプサルをごちそうになった。昔を懐かしんで話をしたけど、彼の家にも結婚して大きくなった2人の娘さんがいて、昔とは違っていることも実感した。生きていれば住むところや自分を取り巻く環境は変わっていくし、以前と同じような関係では付き合えないけれど、互いの友情は変わっていなかった。
互いに歳をとって涙もろくなっているので、再会を約束しながらも別れ際には涙をこらえられなかった。4年前、韓国を去るときにはそこまで感傷的な感じはなかったのだけど……。
自分にとってかけがえのない関係を再確認し、幸せの気分の中、早朝のバスに乗って仁川空港に向かった。
窓の外で行なわれていたドラマの撮影をぼーっと眺めたり、ネットをちらちらと見たりして時間を過ごす。
昼食はキムチチゲ。オーソドックスだけど、酸っぱいキムチで作ったチゲは非常にうまい。肉塊がごろごろしていると、なおいい。スープものではプデチゲと並んで、たまに食べたくなる料理。
夜は以前の同僚だった人と久しぶりに再会。カムジャタンをつつきながら、一緒に見れなかった夢とその残骸、そして互いの今とこれからについて話し合った。人生の先輩だけあって的確なアドバイスがありがたかった。従順なだけでなくしたたかに準備と対策を練っていかなければ。
彼と僕の第2ラウンドのゴングはすでに鳴った。互いに前に進んで勝機を見出すしかないな。
通勤ラッシュが終わったあとの日中に地下鉄に乗ると、必ずといっていいほど車内で物を売っている人がいる。店頭販売ならぬ車内販売という感じなのだが、地下鉄が駅から出発して次の駅に着くまでに売らなければならないので、とくに面白い口上で話すでもない。面白そうで安い商品なら意外とみんな買う。
会社の会議は夕方からになったので、昼食はメガネ作りと昼食がてらに明洞へ。ききさん行きつけのメガネ屋があるそうなので、お世話になった。
人のよさそうな老夫婦の経営するお店なのだが、値段交渉のときにおばさんが「ききさんにはお世話になっているんだから、もっと安くしてあげなさいよ」と旦那に進言。14万ウォンを一気に10万ウォンにしてくれたのだった。旦那さんは渋ってたけど(申し訳ない!)、こちらとしてはありがたかった。
ランチは河東館でコムタン1万ウォンを注文。ソルロンタンとコムタンの違いについて語ろうとしたが、俺もききさんも「結局、食ってもわかんねえんだよな」で話は終了w 刺激のある味ではないけれど、すっきりしていておいしかった。客層のほとんどが老齢層ばかりというのも納得。
夕方になって韓国側の社長と対面し、今後のことについて話し合った。というか日本の会社を成功させるために、社長が考えた案をとりあえず聞かされた感じなのだが……。交渉事なので、こちらの言い分も言わせてもらったし、今後も合意するまでに条件の刷り合わせが必要になりそう。
夜は日本ではもはや食べられないユッケを食しつつ作戦会議。他人と話しながら今後についてのシミュレートを重ねて頭をクリアにしようと努める
今年はいろいろ勝負の年になりそうだ。
朝は急ぐ必要はないので、サウナでじっくり汗を流してから合井にある事務所へ向かう。午前中は挨拶と資料の整理で慌しく時間が過ぎ、震災以後、韓国に移っている知人と食事することに。
互いの職場をよく知る者同士なので、ゲットしておきたいインサイダー情報を聞いた。今後の自分にいろいろ影響があるので、つい話も濃くなってしまう。
ランチは事務所近くのお店で。テンジャンチゲ7000ウォンを注文。ちゃんとメニューを見ていなかったが、粗食な内容で肉っけがまるでなかったな。最近、旅行続きで食べすぎていたので、ちょうどいい量。
夜は、昨夜の天使の声=ききさんと再会。去年の10月以来か。思い出すとけっこうな割合で会っている気がする。彼にも用事があったようだが、短い日程では誰といつ会えるかが重要になってしまうので、無理を言ってこの日にしてもらった。
明洞で会ったので、適当に民俗酒場へ。ポッサムとマッコリを肴に四方山話に花が咲く。一人で出張に来たときに、気軽に誘える人がいるというのは非常にありがたい。
入った店は日本人観光客が多い店なので、韓国人店員が韓国語のできる俺たちのところに何度も来て、日本語の表現をいろいろと聞いていった。韓国人らしい人懐っこさが微笑ましかった。
ききさんは仕事がまだあるようだったので、途中で分かれて俺は寝る前に〆のソルロンタンを食いに行った。寒いのでスープ系の料理が妙においしく感じる。ネギ入れ放題なのがうれしかった。
しかし、メシのことしか書いてないね…。まあいいか。
続く
初日は移動だけで終わる日程だったのだが、これがなかなか大変だった。
出発日の直前に、韓国から「あ、去年出した本を20冊持ってきてね」という鬼の一言が! いっそ事務所に在庫がなかったらよかったのだが、用意周到な俺は在庫が切れた瞬間に倉庫から補充していたので、急遽おおきな荷物を持って行くことになった。
大事なことは俺はキャリーバッグは持っていないということ。
だったら、手持ちで運ぶしかないですわね。うん(´・ω・`)……
移動中に愚痴ツイートしてると、天使からの声で「仁川空港で宅配で送っちゃえばいいじゃん」というアドバイスをもらったのだが、結果的に飛行機の到着が一時間以上も遅れてたため、最終前の空港鉄道に駆け込んだので、荷物を送るどころの話ではなかった…。
0時を過ぎたソウル駅で「早くも韓国ペースに飲み込まれてるなー」と天を仰ぎながら宿探し。
ホテルなんて予約してるわけないじゃん!
初日はサウナでいいや。寝るだけだしってことで。重い荷物を肩に担ぎながら、徒歩5分でサウナを発見したので、近くのスンデ屋で遅い夜食。24時間営業の店にしてはなかなかの味!
スンデクッパプ7000ウォン。やはりソウル駅近辺ということで、専門の方が料理してるのだろうかなどと余計なことを考えながら、サウナにて爆睡!
…
……
………(#゚Д゚)なわけねえ!
案の定、周囲のオヤジどものバカでかいイビキに圧倒されること、約2時間半。4時前になってようやく眠りについたのだった。
ワイルドな韓国出張は、始まったばっかり!
続く!
おまけ。
乗客をなめきったアシアナの機内食。こんなに酷い機内食は初めてだよ!
昨年は飯田橋ギンレイの年会員になったので30本ぐらい観た。
極個人的なランキングなので、他人が観ても同じ感想を抱くか疑問はあるが、映画を見た後もずっと心に印象深く残った映画を選ぶことにした。
ハードボイルド枠では観た瞬間のインパクトで『マチェーテ』『闇の列車、光の旅』が突出していた。前者はソリッドかつ能天気な過激さに唖然とし、後者はメキシコ・ギャング界の超絶残虐ヒャッハーな常識にド肝を抜かれた。『マチェーテ』はオヤジによる爽快ドンパチ活劇、『闇の列車、光の旅』は青春の甘酸っぱい悲劇(とはいえ内容はハード)なので、比較するのは難しいけど、選ぶとしたら後者。愛と希望がぶつかって粉々になる刹那の美しさが素晴らしい。ニック・ディアス似の主人公エドガル・フローレスもとにかく格好いい。
泣き映画枠では『トロッコ』。映画館で嗚咽するのを必死でこらえた作品だ。冷静になると植民地史観に関わる製作者側の意図が鼻につくので後味は微妙だし、キャストのミスマッチや大根役者が何人かいたり、演出もムダが多い。そもそも『トロッコ』の原作と台湾植民地時代を掛け合わせる必要があったのかすら疑問に思えてくるのだが、台湾おじいちゃん俳優・洪流(ホン・リウ)の名演がそれらをすべて吹き飛ばしている。青春時代に台湾に関わって何度も行き来した自分にとっては特別な作品だった。この部門の次点は『人生、ここにあり!』。作品自体のクオリティは『トロッコ』より全然高い。
全体では『ブラック・スワン』のクオリティが非常に高かった。とくに映画の内容についてあらためて言うことはけど、自分はダーレン・アロノフスキーの作品を『レスラー』~『ファイター』~『ブラック・スワン』という流れで観ていたので、ボディブローのようにジワジワとメッセージが伝わってきた。両作品を観ておくと『ブラック・スワン』の世界観が補完されると思う。
ランキングにすると以下のような感じ
1位『ブラック・スワン』
2位『闇の列車、光の旅』
3位『トロッコ』
選外『この愛のために撃て』、『ヤコブの手紙』
※『この愛のために撃て』は全体のまとまりがすごく良かった。『ヤコブの手紙』はシンプルだけど、ずっと心に残る作品。フィンランド語のポップな言葉の響きがたまらなく心地いい。
5泊するとはいえ、10日は夜着、15日は朝発なので2日は何もできない日程。
3日の間に会いたい人と会えればいいな。大田にも行きたいが、さてどうか。
もろもろの打ち合せがあるので、気持ちは軽くないが、いい方向に向かえば。
どうなるものやら…。
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