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東海近辺のライフログ。
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津に行ったら必ず駅前にある宝津飯店で天津飯を食うことにしている。
あそこの天津飯は、自分の理想にかなり近いと思う。
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酸っぱくなく、たっぷりめの餡。
ハム入りなのにチープではない玉子。
そこそこふわふわ、しょっぱさを抑えめ。

いつも、いいじゃないか。うん、いいぞ! なんて思いながら食べている。食べ終わったら実に充足された気持ちになる。

自分はなぜこんなにも天津飯が好きなのか?
そういえば、子どもの頃よく食べていたな。あの単純な味が好きだったのだろうか。
あまり外食する家庭ではなかったので、そこまでたくさん食べたわけではなかったが、中華屋に行けばよく天津飯を頼み、和食ならカツ丼がお気に入りだった気がする。

思い出していくと、天津飯への思いの強さは高知時代にあるのかとも思う。
今から17年ほど前、俺はある学校の教員だった。
初めての就職先で寝る間を削って授業の準備をし、難しい年頃の生徒を相手にしながら、毎日家路に就く……。心と身体はぐったりへとへと。でも若かったから、少ない睡眠時間でも走り続けられた。

ただ、疲れきっていて料理するのは億劫だったので、帰り道にあった平凡な中華料理屋で食事をすることが多かった。で、そこの天津飯が絶品であった。

冷静に考えると、味的には平凡な範囲のものなんだろうけど、少なくとも自分にとっては、また明日を生きるための活力をくれる魔法の料理だった。お店の名前も忘れていたけど、たまたまた同じ地域に住んだ経験のある人がいて、店名を教えてくれた。

検索してみると、もうそのお店は存在していないようなのだが、とにかくあの店ではよく天津飯を食べさせてもらった。関東風の餡ではないから甘酸っくはないものだが、今となっては青春の残像が強く染み付いた甘酸っぱい思い出だ。

懐かしさをもって天津飯を食べるのは、そういう記憶のせいなのかもしれない。
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伊勢うどんって不思議な食い物だよなあ。

いやね、讃岐で大学生活を過ごしたというのもあって、以前はコシのあるうどんしか愛さなかった男なんだけど、意外と伊勢うどんもけっこう好き。

何つっても発送が奇抜。コシがまるでねーんだもん。
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コシの強さを命とする讃岐うどん派とは向いているベクトルが正反対だから、その潔さに感嘆するというかね。だって、伊勢うどん1時間弱も煮続けてコシを抜いてしまうらしいじゃん。讃岐人からすると、正気の沙汰とは思えない、まさしくキチガイじみた所業に思えるだろうね。劣化コピーとか、類似路線なら対抗心も生まれるけど、同じまな板の上では絶対に勝負しないって態度には、毒気が抜かれてむしろ好意さえ生まれるのよ。

讃岐うどんとはまったく違う食べ物のような、あのフワフワ感と食べ応えのない食感。まるでお麩だろ、あれ。でもうどんが口の中をスルスルッと通り過ぎて、気づいたらあっという間に食べ終わる感覚は、けっこう快感。
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あのコシのなさの理由は、「長旅をしてお伊勢さんに来た人に、すぐ出せるよう長く煮続けている」とか、「疲れた体でもよく消化できるように柔らかくしている」とか諸説あるけど、地域的な必然性から生まれた産物であることは間違いないだろうし、そういう必要に迫られた理由があるのなら納得できるというか。

東京とかでも食えない味だし、食べると意外とクセになる。今回も美味しくいただいた。
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久しぶりにうどんを打った。

数年ぶりかな。
やってみて思うんだけど、うどんって打つ行為自体はそんなに難しくない。お店で出すほどの量を打つのなら別だけど、家族で食べるぐらいの量であれば体力的にも大変ではない。
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分量と手順さえ守っていれば、うどん自体はおいしいものが作れるはず。ただし、やはり素人にって難しいのはうどんを切る作業。ここでもたつくと、うどんをほぐす時にねじれたり、茹でる時にうどんを長く保てなくなる。ねじれが出ると、手もみ麺のようにピロピロの縮れができてしまうし、それで茹でていても切れやすくなる。
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熟練した技術と経験がないと、スッスッと等間隔に素早く切ることはできないし、切り方が均等じゃないと、茹で時間も見誤りやすくなる。今回はいい道具がそろっていたけど、最後の手際でもたついたので、出来上がりに納得がいかなかった。それでも家庭で食べるには充分おいしかったのだけど。

生姜とうどんはなんであんなに合うんだろうね。生姜を多めにおろして満足ゆくまで食べた。
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ただ、やっぱり量を食べると、塩分が気になってくる。うどんばっかり食べている香川県民は糖尿病や高血圧の人が多いし、次に作るなら塩分の配分を減らしてみたいけど、配分を変えると、やっぱりコシとかバランスも失われるんだろうか。悩ましいところだ…。
 
また、『めしばな刑事タチバナ』と関連する話なんだけど、今回は牛丼の話。

誰でも別に大好きってほどじゃないけど、思い出が染みついている料理ってあるよね。若いときによく食べた料理、つらい日々によく食べた料理……。そういう料理を食べると当時の自分の境遇がありありと思い出されて、感慨深い気持ちになる。

格闘技雑誌の編集部にいた頃、6年ぶりの日本生活に加え、新しい職種、新しい職場、初めての日本企業の労働環境に適応するのは大変だった。おまけに拘束時間が長く、社内にはピリビリとした緊張感があって、毎日いろいろと神経をすり減らした。

いろいろあって編集部にいたのは1年半にも満たなかったけど、在籍期間中はずっと忙しかった。そんな中で文字通りかけこむようにして食べた料理が、代々木駅近くの「牛丼太郎」の牛丼だった。あそこは珍しいタイプの立ち食い牛丼屋で、一般受けしそうにないマイナーなチェーン店だった。まあ、自分にとっては好みの店なんだけど。
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特に味が気に入っていたわけでも、おいしいと感じていたわけでもない。ただ、次の仕事に取りかかる前に、わずかな時間を見つけて急いで食べた思い出があるだけ。だから味の思い出はほとどないんだけど、感情の記憶は鮮明に残っている。

仕事が変わってからも、通勤路に牛丼太郎茗荷谷店があったので、仕事帰りや遅めの出勤の時など、たまに利用している。吉野家、松屋、すき家、なか卯、いろんな牛丼チェーン店があるが、自分にとってもっとも身近な牛丼屋は、なぜかずっと牛丼太郎だった。

その牛丼太郎が今年の8月についに倒産。残された店舗は、偶然なのかなんなのか、自分の通っていた代々木店と茗荷谷店のみ。きっと他の牛丼屋に浮気しなかった俺のために、牛丼太郎が残してくれたに違いない(んなアホな)。
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屋号は「牛」を取って、「丼太郎」として再スタートを切ったという。「丼太郎」に変わってから訪れた茗荷谷店は、店舗の外観を改修中でいつも以上にわびしさに満ちていた。苦しい思い出も人生の一部。つらくても大切な瞬間だったと思っている。センチな考え方だが、丼太郎が残されたことで、辛酸をなめた自分の大切な時期も失われずに済んだような気さえする。

今でも特においしいと思って食べているわけではないが、でもお店が残ってくれたことは、やっぱり嬉しいことなんだな。茗荷谷店は今でも定期的に訪れているが、生き残った代々木店にも機会があったら行ってみたい。
 
最近、いなばのタイフード缶詰シリーズにはまっていまして。

きっかけは『めしばな刑事タチバナ』でこのシリーズが紹介されていたのがきっかけなんだけど、最初は「どうせ缶詰だし、たかが知れてるだろ」とタカをくくっていた。
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が、あまりどこにでもある缶詰じゃなかったので、その存在を忘れていたんだけど、たまたま家の近くの西友で見つけたので買ってみた。

そしたら、これがなかなか旨いのよ! もうすっかりはまっちゃって、ネットで買える2種類の缶詰24個セットをそれぞれ購入してしまった。正直やり過ぎたが…、まあ後悔はしていない。
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最近では自分の中のタイフード熱が再燃してきて、冷蔵庫の奥で眠っていたグリーンカレーペースト(あることも忘れていた)を取り出し、ココナツミルクと缶詰を合わせて日々タイカレーを作る毎日。自分でもはまりすぎだろ!と思うのだが、止められない。

49214115.jpg昨日買ったとりそぼろとバジル、つまりガパオの素なんだけど、これもパンチが効いていて素晴らしかった。聞くところによると、いなばの人たちは特にタイ人に「こういうのを作れ!」と指示したわけではなく、対人に缶詰作らせたら、タイカレーっぽいのができるんじゃね?みたいなノリで作らせたら、本当にそういうものができてしまったという。

なんともロマン溢れる話じゃないか!

それが通用するのなら、インドで缶詰作らせれば、インドカレー風の缶詰ができる、韓国で作らせればコチュジャン味のツナ缶ができる……というか、それはもう先にやられてたかw

まあ、人生でこんなに缶詰食にはまったのも初めてのような気がするが、はまり出すと缶詰だけで食べるのはちょっと物足りなくて、結局自分でもいろいろ手を入れて料理をしてしまうので、結果的には悪くもなかったような……。

現在、我が家には50食分ぐらいのタイカレーシリーズの缶詰があるので、当分タイカレー三昧の日々が続くはずである。タイカレー好きの方は一度お試しあれ。
 
この前、新小岩の一燈に行ってきた。
複数の口コミのグルメサイトで、東京で1番うまいラーメン屋とされるお店。

お店に入るまでに40分かかりましたよ。
行列は日常茶飯事らしく、接客と客さばきも手慣れたもの。

注文はつけ麺にトッピングのチャーシュー。
麺はバッキボキ、スープは濃厚で麺に絡む。スープの中にはつみれ、チャーシューは真空低温調理された鶏と豚があり、調理にも非常に手がかかっているし、味の面でも満足度が高い。
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てか、さすがに旨い。ビジュアル的に麺と肉の旨そうなオーラがかなりのインパクト。調理の仕方や追求する方向性は最先端を行っていて、いろんな層から評価が高いのも頷ける。
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個人的には麺が固すぎて後半噛むのがつらかったのと、すぐに冷めてしまうスープが残念だったので、あつ盛りができるならやってみたいかな。近くにあれば並んでいない時を狙っていろんなメニューを頼んでみたいのだが、あの行列が行く気力を粉砕してくれる。旨い店ってのも、善し悪しだね。
夏場はどうしても麺類ばかり食べてしまうな。

庶民向け蕎麦屋もいいんだが、たまには良いところに行ってみようということで、蕎楽亭@神楽坂に行ってきた。頼んだのは「むぎめおと」。冷や麦と蕎麦の合い盛りなんだが、ビジュアルが非常にいい。もともとネットでしずる感あふれるこの画像を見て、行きたいと思ったのだった。
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実際に見た目では小盛り程度の量だったけど、非常に上品な味。もちろん、味も良いんだけど、清涼感を味わえたのがよかった。爽やかな気持ちで店を出たよ。後でミシュラン一つ星店と聞いた。へぇ。
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元『kamipro』編集部員。現在は東京を脱出して三重県在住。フリーライター、通翻訳業は継続中。
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