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東海近辺のライフログ。
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三重県の見どころはそこそこ見たので、この日は滋賀県へ足をのばすことにした。国道でチンタラ走って約2時間。着いたのは国宝が2個もあるという滋賀県甲良町の西明寺。
現存する本堂と三重塔は、織田信長が比叡山延暦寺の焼き討ちを行なった後、比叡山傘下の西明寺も焼き払われる運命にあった。ところが、寺の僧らの機転をきかせ、山門近くの房舎を燃やして全山焼失のように見せかけたため、本堂や三重塔は焼失をまぬがれたという。
焼失を免れた本堂と三重塔が現在の日本の国宝になっているのだから、現代の我々でさえ、信長はやりすぎたんじゃないかという感情がこみあげてくる。

その表情を読み取ったのか、寺院のお坊さんも「この話をすると、皆さん信長さんのことを嫌いになる方が多いんですよ」と。文化財保存の観点から見れば、確かにそういう見方も成り立つのだろう。

しかし、国宝には指定されていないが、この寺の本坊庭園は日本の名勝に指定されているだけあって、それはもう見事なものである。

また、運よく紅葉のきれいな時期に行けたので、庭園を彩る美しい木々を見ることができた。ずっと、ここでたたずんでいたいという衝動を覚えたほどだ。


それに比べると、本堂の中で仏像の説明をするお坊さんは、テレビで放送された情報を事細かく語るなど、ざっくばらんとしていて実に俗っぽかった。まあ、堅苦しい人より気さくな方が人が寄り付きやすくていいのだろうけど。



この西明寺は、金剛輪寺、百済寺とともに「湖東三山」に数えられるそうだが、鎌倉時代らしい荘厳な趣きがよかったので、他も見に行きたくなった。また機会があれば。
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写真家である親戚を案内しているので、いい景色が見えるところをと思い、自分もお気に入りの青山高原ウインドファームに行くことにした。残念ながら、少し時間が遅くて撮影には不向きな時間帯になってしまったが、それでも澄みわたった景色の中で見る風車群はなかなか壮観だった。


晴れてると、こんな感じになるんだけどね。


 その後は撮影で冷えた体をあたために、榊原温泉へ。寒い時に温泉に行くとたまらんよね。

伊賀上野城。
築城の名手である藤堂高虎の城。
高虎は普段、津城で暮らしていて戦争があると伊賀上野城を防衛拠点にしていたようだ。
天守閣は再建されており、当時の規模からすると三分の一程度のようだが、地方都市にしては立派なものである。



伊賀上野城は何と言っても、立派な高石垣が見どころだ。
場内には「日本一、二を誇る高石垣」という微妙な立て札があるが、どうやら大阪城の方が高いようである。

「ようである」というのは、以前に城の内部で「日本一、二を誇る高石垣」という微妙な表記について職員に尋ねたところ、「この伊賀上野城の堀は一度もさらったことがないため、石垣の水面下の高さが分かっていない。したがって目に見ただけで石垣の高さが測れないので、そういう表記になっている」と返答していた。



まあ、そういう事実関係はともかく。

そばに行くと、キン●マがちぢみあがるかと思うほど、高くて立派な石垣に圧倒される。安全第一主義の日本にしては柵もないし、石垣のギリギリのところまで身を乗り出して下を見ることができる。実際に、伊賀上野城は自殺の名所でもあるらしく、また事故で転落死する人もけっこういるのだとか。

場内には松尾芭蕉のためにつくられた俳聖殿(これが格好いい)、忍者屋敷などもあり、天守、高石垣などとともに、意外に見どころがたっぷりある観光名所なのだ。



城を見れば、きっと藤堂高虎という男に興味が湧いてくる。そんなスポットである。



関の次は伊賀上野へ。

その前に、腹ごしらえということで宇奈月@油日に向かった。ホント、この店ってポツンと何もない道路にお店が唐突に現れるんだよね。

やっぱり外観を見るとテンションあがるねえ。



店内に入ると、いろんな客層がいる。健全な地方の人気ラーメン店という感じ。一見さんも常連さんも爺さんも婆さんも中年女性も会社員も、もちろんラヲタも同じ空間にいるっていうことは素晴らしいことだと思う。

 

自分は麺と言えば、つけ麺しか食べない偏屈者ではないわけで。どちらかというと、古臭い中華そばとか支那そばみたいなのが好き。だからこの店もかなり好みの店。押し寿司がセットでついてくるってのが関西風というか、この店の個性。プラス100円なら頼まない手はない。イメージよりもネタが小さい、というのは毎回思うことだけど、値段を考えると文句は言えない。



おまちかねの中華そば(並)。麺がやわいとかそんなのどうでもいいんですよ。獣系の味のする豚骨醤油なのだけど、舌触りはけっこうやさしい。でも味のまとまり方からすると、化学調味料も使われているんだろうな。そんなお店の方が俺は好きなんだけど。



地方にいると、うまい店に行くには車でけっこう走らなきゃいけないってのがつらいけど、その分の距離も味の内に入るような気になる。焦らされて待たされる感じ、またこの遠い道のりを超えてでも来たくなる感じ、かなり好きなのである。

三重観光3日目。この日はまず関宿へ。


ここは東海道の宿場町として有名な場所。江戸時代以降も宿場町には多くの人が集まっていたらしいが、明治23年に関西鉄道が開通してからは人通りが激減し、観光地の産業は一気に衰退して今に至るという。

地蔵院本堂(国指定重要文化財)周辺には、コミカルな像があったり風情のある鐘楼があったりして、しばし写真撮影。



かなり長い距離で昔の宿場町の景観が保存されているが、平日の早朝ということもあってか、閑散としていてかなり寂れている。前日に呆れるほどの人出を目の当たりにした伊勢神宮のおはらい町・おかげ横丁などと比べると可哀想なほど……。そこが今の関宿の現実なんだけど。

伊勢神宮界隈にある古民家の賑わいもいいけど、のんびりと昔の情緒を感じるなら関宿のがオススメかもしれない。


個人的に関の町並みの中で特に好きなのは、丸みのある起り(むくり)屋根。これは身分の高い人々の住宅などに使われた形式で、家を立派に見せる工夫だったんだとか。大名も宿営する本陣などがあったことだし、豪華に見せる工夫をしていたんだろう。


途中、今まで行ったことのなかった有料の資料館の玉屋に立ち寄ったが、ここがなかなか風情のあるいい場所だった。


なんでも西洋化される世の中だけど、ここにいると日本的であることの豊かさをもっと考えていいのではないかと思う。

自分が旅する時には、あまり旅先で出会う人に話しかけたりしないのだけど、同行した親戚の人柄もあるのだろうか、関宿ではいろんな地元の方と話ができてとても楽しかった。

観光とは見て回るだけが全てではないし、地元の人と触れ合うことでその土地の人となりがよく分かるものだと改めて感じさせられた。

いい経験だった。
津は松阪に近く、焼肉文化が盛ん。
寺門ジモン絶賛の店が高茶屋にあるという。いい機会なので行ってきた。
一度はアポなしで突撃するも、当然のごとく撃沈したので今回はしっかり電話で予約してGO! 

外観もいい感じ。ドアが二重になっているのは、外に匂いが漏れないようにとの配慮からか。
仕入れは朝日屋。松阪牛の仕入れでは名店中の名店だとか。店内はめちゃくちゃ煙い。換気系統はかなり貧弱なので、匂いが染みつくことは必至だが、それも演出の一つか。

ホルモン屋なのでホルモン系のメニューが多いのだが、ジモン絶賛の部位はタンモト。舌の根っこの部分でなかなか手に入らない希少部位だという。売り切れの日も多いらしいが、この日は運よくまだ残ってた。ラッキー。

嬉しくてちょっと変なテンションで注文してしまった。
タンモトはタンから想像していたのとは違って、分厚い切り口で噛み応えもあり、ジューシーさが素晴らしい。

続いてカルビ、サガリ(ハラミ)、ホルモン、ハツなどを注文。さすがは松阪牛で、カルビ、ハラミも旨かったが、ホルモンの甘さは抜群。つい追加注文してしまった。

隣のテーブルでは常連客なのか、ホルモン鍋を頼んだ後にメニューにはないうどんの〆を入れてもらい、さらには持ち帰りしてた。もちろん、俺たちは一見さんなので、そんなことはできずにビビンバを〆に頼んでフィニッシュ。ビビンバはまあ普通の味かな。ちょっと甘めの味付け。

松阪牛の焼き肉で1人4000円程度とCPもハイレベル。確かにいい店だった。

続いては二見の夫婦岩へ。


幸運にも、実にいい天気。
ただ実際に岩を見ると「こんなに小さかったっけ?」と思うほどのスケール感のなさ。写真での記憶が強いからか、実物の小ささは記憶に残っていないらしい。

土産物売場のスペースは伊勢神宮の遷宮景気を見越して増築されたいたけれど、見て回るだけの気力がなくスルー。

その後に向かったのは石神さんで知られる神明神社。
鳥羽か志摩というあいまいな情報で検索すると、志摩がヒットしたので、そちらに行ってみたのだが、これが大外れ。

近くに似たような名前の神社を配置するのはやめてもらえないかなあ…と思いつつ、鳥羽の相差にある神明神社へ。




さてさて、なぜ神明神社にわざわざ来たかと言いますと、それは…

(*゚∀゚)o彡゜悪霊退散! 
(*゚∀゚)o彡゜ドーマンセーマン!

で有名なレッツゴー陰陽師の歌詞で「ドーマンセーマン」が気になっていたからで。

知ってる人は知ってると思うけど、一応動画を貼っとく。



ドーマンセーマンとは、三重県の鳥羽と志摩地域の海女が身につける魔除けのことで、星形の印(セーマン)と格子状の印(ドーマン)は海での安全を祈願するとして海女さんの用具全般に記されているという。

諸説あるけれど、星型の五芒星は書きはじめの出発と帰結の場所が同じことから「元の場所に戻れるように」という願いを込めたものであるとか。

街の至る所にドーマンセーマンの印が入った軽石が目につく。



可愛いよね。資料館ではこのドーマンセーマン押しのグッズが多く、ついつい釣られていろいろ買ってしまった。

また、この神社は「女性の願いをひとつだけかなえてくれる神社」というご利益があるとかで、参拝に来てる人はほぼ女子。男は僕ら2人だけでいろいろ複雑な思いもあったが、周囲を散策してそそくさと退散。



もうちょっと時間があれば、周囲を見て回ったりして楽しくできたかも。
帰りに海女文化資料館で買った牡蠣醤油が鍋やちょっとした出汁のアクセント付けに万能でめっちゃ重宝してる。

あれはいいよ~。




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