忍者ブログ
東海近辺のライフログ。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

三重には伊勢や熊野古道など、古くから要所があったからか、昔から歴史書に名を残す場所が多い。津の自宅から車で30分ほどの場所にある榊原温泉も、『枕草子』の中で清少納言が絶賛したという名湯だという。
IMG_7424.jpg
榊原温泉は、平安時代には“七栗郷”と呼ばれていて、『枕草子』の中で「湯は七栗の湯、有馬の湯、玉造の湯」と、当時の日本の三名泉と謳っているのだとか。ということは、日本三大名湯ということだが、それにしては知名度がないなあ。

かすかに三重県津市が生んだ最強の女子レスラー、吉田沙保里が絶賛していたことを思い出すぐらいだが、それほど由緒正しい場所とは知らなんだ。最近また肩凝りがぶり返していたので、休日を利用して行くことにした。

車で30分ほどで到着したが、確かに10カ所ほどの温泉宿と日帰り温泉施設はあるものの、周囲に歓楽街といえるものは何もない殺風景な場所。現地でリサーチすると、榊原館という場所の口コミと評価が高かったので、そこに行くことにした。
147_4752-1.jpg
俺の温泉に対する評価基準は、1にヌルヌル、2にヌメヌメ、3にツルツル! 要するに、とろみ&ぬめり命のアルカリ性至上主義を掲げている。酸性が強いのはタイプではないのだ。果たして、榊原温泉はその俺の好みを完璧に満たす温泉だった。

ぬめり感MAXな泉質は床をアルクのにも注意が要るレベルだった。温泉の内部には源泉風呂もあり、温度は32.5度と低めだったのだが、しっかりとした硫黄臭が感じられる本格派。
spa_img_1_3.jpg
清少納言が絶賛したという泉質に大満足。他にも良さそうな立ち寄り湯などがあったので、時間を見つけていろいろな場所を試してみたい。
PR
年明けからここには書いていないけど、三重近辺にはいろいろ出掛けていて。ぼちぼち書いていこうと思う。

年始は瀧原宮に行った。
IMG_7324.jpg
宗派が違うので初詣や参拝などはしないが、自分は日本人であるという意識は弱くないので、日本文化が感じられる神社仏閣に行くのはやぶさかではない。

三重にいると、みんなよく行く伊勢神宮には昨年末にも行っていたので、今回は違う所に行くことにした。ネットで検索すると、伊勢神宮からも遠くもない場所に、瀧原宮(三重県度会郡大紀町)という神社が合ったので行ってきた。パワースポットとして知られていることと、近くには温泉もあったのが決め手であった。

瀧原宮までは、伊勢神宮から車で30分ほどの距離にあり、道もさほど混むことはなく順調に到着。社は結構しなびた山村の外れにあった。

お宮への入り口付近では、新年ということもあって集まった人向けに獅子舞が披露されていた。調べてみると、この獅子舞はこの地域(大紀町)の伝統芸能である野原大神楽というものらしく、壬申の乱に由来する由緒正しいものだという。
IMG_7308.jpgIMG_7319.jpg
しばらくの間、獅子舞を見ていたが、寒くなってきたので、瀧原宮に向かうことにした。瀧原宮は内宮(皇大神宮)別宮で、804年以前から存在したとされる古い神宮で、境内は非常に質素。というか、見た目に鮮やかな色は敢えて排除しているようで、侘び寂云々ではなく、殺風景さ加減が見事。ここまで娑婆くさい色気がそぎ落とされている神社は初めてかもしれない。
IMG_7325.jpgIMG_7326.jpg
砂利の中にたたずむ社殿は、屋根の一部が金色なだけで、賽銭箱もみすぼらしくしてあり、まるで処刑場所のような殺伐さを醸し出していた。
IMG_7329.jpg

神社を訪れた後は、近くの阿曽温泉という場所を訪れた。もともとここには学校があったらしく、その廃屋を温泉施設に作り替えたもので、休憩所などは基にあった教室を改造したものだった。後で温泉を掘り起こしたからか、泉質はほどほどで、施設等もシンプルなもの。年始めの“初湯”としては面白い体験だった。
IMG_7331.jpg
曽爾(そに)高原は、奈良県と三重県の県境にある倶留尊山(くろそやま)と亀山の斜面のことを言うらしい。
IMG_7052.jpg
曽爾とか倶留尊とか、どうも純正日本語というより、アイヌ語とか仏教用語的な響きがあるなあ。場所柄的にも半スリバチ状になった高原の雰囲気は、神秘的な雰囲気もある。実際に夕焼けにススキが揺られている様を写真に納めたが、なかなか霊妙なる趣になった。
IMG_7084.jpgIMG_7047.jpg
最初に訪れたときは、山の斜面を切り開いて人工的にススキを植えて観光地化したのかとも思ったが、この高原のススキは曽爾村の藁葺き屋根の材料として用いられていたようなので、歴史的にもちゃんと由来のある場所のようだ。
IMG_7080.jpg
現在では藁葺き屋根の家が減って景観が崩れそうになったため、奈良県に保護を嘆願し、現在は国立公園として守られているという。
IMG_7118.jpg
時期的には11月中旬が見ごろだったようで、少し遅れて行ったぶん、スカスカな感じもあったが、夕暮れ時にはさすがに壮観といえる雰囲気になっていた。来年、機会があれば時期を合わせて来てみたいな。
IMG_7117.jpg
先週の三連休はまた三重にいて、赤目四十八滝(岐阜の南)、曽爾高原(奈良の東)に行った。
どちらもたくさん写真を撮ったので、ここにもアップしたいのだが、ブログの仕様が面倒くさい。
IMG_7035.jpg
忍者ブログのツールは画像アップの際に容量制限があっていちいちリサイズしなければならない。原寸大をアップしたら勝手に圧縮してくれるシステムなら作業がはかどるのに……。無料で使わせてもらってる(しかも自分のドメイン名のままで使える)レンタルサイトに文句言っても仕方ないのだが、ネタはあるのにあまりエントリーを増やせない理由がこれだったりする。

-----------------------

◎赤目四十八滝
四十八も滝があるのかと思いきや、四十八とは「縁起のいい無数にある数」を意味するもので、滝がたくさんあることから名付けられただけらしい。また赤目の方は、この辺で赤い目をした不動明王を見たということに由来するとか。この一帯は忍者の修行地だったというから、滝を見に来た人が修行で目の血走った忍者を見て驚いた、という程度のエピソードなんではないだろうか。
IMG_6949.jpgIMG_6948.jpg
赤目四十八滝にの入口には日本サンショウウオセンターというマニアックな建物があり、そこを通り抜けて滝のある方向に行く(つまり、強制的に見なければならない)構造になっているのだが、これが実に不人気。まあ、オオサンショウウオはどす黒く、表面はヌメヌメしていて可愛く見えない生き物なので仕方ないが、見る人が皆「気持ち悪〜い」と言いつつ通り過ぎるのはワロタ。オオサンショウウオは見つけたことないけど、サンショウウオは韓国の川で見つけたことあるけど、可愛いのに。カワイソス(・ω・) 

赤目四十八滝ってハイキングコースを全部歩いて帰ってくると、3時間半ぐらいかかるので、この後の日程を考慮して、必見の赤目五瀑のうち4つを見て引き返すことに。ハイキングコースとしては歩きやすくて愛犬連れの家族客も多いのが印象的だった。
IMG_6959.jpgIMG_6978.jpgIMG_7032.jpgIMG_7018.jpgIMG_7013.jpg
所用があって、三重の鈴鹿に行ってきた。
どうも行先をネットで探すと、伊勢電鉄に乗って行かなければならないらしい。地方のローカル線に乗るのは久しぶりだったので、やや気分が上がり気味で駅に向かうと、やはりローカル線。1時間に1本しか電車がない。当然、一両編成のワンマン電車。
IMG_6919.jpg
行き先につくまで20分ぐらいの行程だったけど、その間に電車に乗ってきたのは、俺を含めて5人ぐらいだった。高校時代によく使った米坂線や高知に向かう土讃線なんかを思い出した。電車でのんびり行くのはやはり楽しい。ただ、思ったよりも伊勢電はスピードを出して運行していたのに驚いた。
IMG_6922.jpg
用事を終えて駅に戻ると雨模様。暗がりの中で20分ほど待ったのだけど、あのしんみりとした感覚はこれからも思い出しそうなものだった。
IMG_6925.jpg
 
せっかくの夏休みなので、少しは休み気分を味わおうということで、三重県津の自宅から車で約1時間の距離にある「伊賀の里モクモク手づくりファーム」に行ってきた。ここには以前から行こうと思っていたのだが、週末はいつも体験コースの予約が一杯で、二の足を踏んでいた。
79d60f6a.jpeg
今回も前日にサイトで予約状況を見たら、ソーセージ作り教室は締め切られていたのであきらめて、園内だけでも見学しようということになった。ところが、朝から大雨が降っていたからか、現地に着いたらソーセージ作りには空きがあったので、その場で申し込んだ。午後からは天気も良くなってきて、結果オーライ。午前中は園内をのんびり見て回り、昼食を人気のビュッフェで済ませてから、午後の体験教室へと向かった。

説明を聞くと、ソーセージ作りの要領は単純で、脂肪分のある肉と赤身肉を氷と一緒に混ぜ合わせ、羊の腸の中に肉を詰めればいいとのこと。氷を使うのは、温度が上がると脂肪の部分が溶けてしまうからだが、氷を混ぜ合わせていると、手のひらに猛烈な激痛がほとばしって難儀した……。
18a2f826.jpeg
作業自体は単純なんだけど、手先の不器用な俺がやると、羊の腸を破いてしまうので注意が必要だった。しばらくすると慣れてきて、1時間ぐらいで腸詰めは完成。
e62043c6.jpeg
さらにスモークでいぶす作業が1時間半ほどあったので、待ち時間にミニぶたショーを見たり、園内にあるハンモックで休憩して過ごした。

全然期待していなかったが、ミニぶたショーが意外と良かった。
7084976b.jpeg
ぶたたちは非常に単純な芸を披露するだけなんだけど、芸に飽きると途中でぶたがステージから脱走するユルさが妙に楽しかった。自由奔放な園内の雰囲気とよくマッチしていて、いい演出だと思った。ソーセージを作っといて言うのもなんだけど、ミニぶたもかわいかった。
178b6ae6.jpeg
あとはハンモックでグースカ寝てたらすぐに時間がきたので、出来上がったソーセージを受け取って車で帰宅。
7e95367b.jpeg
家で焼いて食べたら、肉汁がほとばしるほどジューシーでちょっと興奮した。自分で作った達成感もあるし、満足度が高かった。
1441391b.jpeg
またしばらくしたら、遊びに行きたくなるんだろうな。のんびりしたいんだったら、モクモク手づくりファームはお勧めですよ。
津市に来たからには、地元の町を知っとかないと!ということで、この日も自転車で出かけましたよ。この日は地元の観光スポットを多めに回ってみた。

とりあえず、ラーメン好きなワタシとしては新しく住む場所に自分の口に合うラーメン屋があるかどうかはけっこう重要なポイント。現在の家の近くにもホームグラウンドがある。
ef7686f1.jpeg
津にもそういうお店があると嬉しいよね。ということで、まずは地元っぽい雰囲気がありそうなお店に行ってみた。それが津観音近くにある大森屋本店。ぶっちゃけラーメン専門店ではなく、ただの大衆食堂なんだが、ここの中華そばを地元のソウルフードに挙げる人もいるという。

外観もそうだが、店内は昔ながらの小上がりの座敷席があったりしてレトロな雰囲気。中華そば(700円)を注文すると、元気の良いおばさんが対応してくれた。出てきた中華そばは、意外にもやや乳化したスープ。
19ac8328.jpeg
すすってみると、動物系が強い醤油豚骨味。ナルト、ストレートな白い麺などを見ても、ほとんど和歌山ラーメンそのもの。三重というと、どちらかというと名古屋文化圏に近い気がしていたので、意外だった。

大衆食堂っぽい雰囲気だったが、具材やスープも自家製のようで、なかなか気に入った。もう少し安ければ行きつけになるのだけど、たまに来たくなりそうな味だった。

食事を終えて地図を見ると、近くにお城があるということだったので、そちらに向かうことにした。大森屋から自転車で1〜2分のところに津城があった。織田信長の実弟・信包の居城であり、後に築城の名手・藤堂高虎の城になったことで有名とか。残念ながら天守閣は関ヶ原の戦いの時に焼失してしまい、藤堂高虎は天守閣の再建はせず、平城として使用したとのこと。
5d25db4e.jpeg
城内には再建した模擬三層櫓があるだけで他の建物はないが、石垣や堀は非常に美しく、未整備ではあったが、庭園などもあった。
36fa2079.jpeg1c1d1505.jpeg
残されている面積は広くなく、歩いて回れば15分ぐらいですべて見れてしまうが、石垣の上からの景色はなかなかに壮観で、青々と茂った木々の中でゆっくり散歩するのは気持ちが良かった。
03d2eda2.jpeg


観光案内を見ると、伊勢街道沿いに津観音、四天王寺という観光スポットがあるようなので、そちらもついでに回ってしまうことにした。

後になって気がついたが、先ほど昼食を食べた大森屋は津観音の門前町になっているらしく、津城からもすぐ近くの場所にあった。自分以外の観光客はほとんどおらず、閑散とした雰囲気だったが、案内板を見ると、この津観音は東京の浅草観音、名古屋の大須観音と並ぶ「日本三大観音」とされているとのこと。
222bad7d.jpeg
三観音の内、中京圏に二つもあるとか、「とても三大観音には見えないぐらい寂れている」とか、いろいろ思うことはあるが、かつては豊臣秀吉が参拝し、藤堂高虎が戦乱によって荒廃した津観音を再建したりと、いろいろ由緒は正しい場所なのは確からしい。内部には純木造五重塔や色鮮やかな観音堂がある……が、見所はそれだけかな。
600eb67e.jpege5a57972.jpeg


ついでに、四天王寺も近くにあるというので、自転車で移動。
聖徳太子の建立で、千年の歴史があるお寺だとのことだが、非常にこぢんまりとした印象。
8998cff1.jpeg6e8dae2a.jpeg
ざっくり見て回ったが、敷地内には地元の方のお墓も多く、観光地というよりは通常のお寺として機能しているような感じだった。滞在時間5分程度で退散。

その後は近くのカフェにて暑さを凌ぎ、そそくさと帰宅。
8721b2c3.jpeg

3カ所の観光地に立ち寄ったが、近くに隣接しているせいか所要2時間もかからなかった。特に観光地化されているスポットでもなかったので、津の印象は地味なイメージのままだったが、有名ではない地方都市を見て回るのは、それはそれで楽しかった。いずれは住めば都と感じる日が来るのだろうか。
Calendar
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
latest article
(07/12)
(05/23)
(05/18)
(03/01)
(02/03)
(01/30)
Profile
HN:
たいちょ
HP:
性別:
男性
自己紹介:
元『kamipro』編集部員。現在は東京を脱出して三重県在住。フリーライター、通翻訳業は継続中。
latest comment
[12/14 NONAME]
[12/14 NONAME]
[12/14 NONAME]
[05/31 隊長]
[05/26 元同僚]
tumblr
TwitPic
flickr

Roy Tanck's Flickr Widget requires Flash Player 9 or better.


Archive
Search
BGM

Copyright (C) Yoshiyuki Okawa All Rights Reserved. 
忍者ブログ [PR]